和歌山電鐵開業

2021年06月25日投稿

2006年4月1日撮影

テープカット

和歌山電鐵が開業して 1番電車 の出発前に、始発駅となった 貴志駅 で関係者によるテープカットが行われました。
時間は朝5時過ぎ。早朝にもかかわらず、大変多くの人で賑わいました。

駅前では存続運動を展開して、この日の開業を勝ち取った 「貴志川線の未来を”つくる”会」 の人達による、ぜんざいの振る舞いなどが行われました。



花束贈呈

1番電車の運転手に花束が贈呈され、いよいよ出発です。
関係者も列車に乗り込み、車内は満席でした。


和歌山駅に到着した1番電車

約30分かけて1番電車は無事に終着の和歌山駅に到着。
ホームには多くの人が出迎えていました。

写真を見ておわかりの通り、1番電車は南海カラーの2271形。
正面中央に取り付けられたヘッドマークで車番が見えませんが、2271Fです。

この編成は数日間走った後、検車区に引き上げられました。
そして、夏にセンセーショナルなデビューを飾る 「いちご電車」 に改装されるのです。

正面中央に大きないちご電車のHMを取り付けた南海カラーの車両は、僅かな期間だけ貴志川線を走りました。
貴重な写真です。


ちなみに、この1番電車が到着した直後に、後に貴志川線の救世主となる 「たま駅長」 誕生のきっかけとなる出来事が起こるのでした。
  


ありがとう貴志川線(2274F)

2021年06月22日投稿

2274F ありがとう貴志川線


南海電鉄撤退直前(2006年3月)の写真です。

ヘッドマークは車両ごとに色が異なり、2274Fは緑色。



甘露寺前駅に掲げられた 「ありがとう、がんばって貴志川線」 の横断幕。

これはこの駅が最寄りの 県立貴志川高等学校 の生徒達によるものです。

貴志川高校では、この当時、生徒・教職員あわせて約70名が貴志川線を利用して通学・通勤していたそうです。

鉄道が廃線になると、自動車免許の取得できる教職員はともかくとして、少なくとも生徒たちは通学に困ってしまいます。

その意味でも、貴志川線の存続決定は嬉しかったでしょうね。

南海貴志川線に対する感謝と、新会社になっても走り続ける貴志川線へのエールの気持ちが横断幕から伝わります。

ちなみに、同校の有志生徒による駅の清掃活動がこの年の3月に行われました。
  


Posted by いちご電車 at 10:00Comments(0)2274F甘露寺前駅と周辺

ありがとう貴志川線(2275F)

2021年06月18日投稿

2006年3月撮影



1961年11月に南海電鉄に合併された貴志川線は2006年3月末で廃止となり、4月1日からは和歌山電鐵が経営を引き継いで運行されることとなりました。
3月下旬には各車両に 「ご愛顧ありがとうございました」 というヘッドマークが各車両に掲げられました。
このヘッドマークは車両ごとに色が異なり、2275Fは橙色。
アップにしたのが ↓ の写真です。




ちなみにこの 2275F が、後に 「たま電車」 に改装されるなどとは、まだ誰も知る由もなく・・・。
(というよりも、この時点では 2271F が 「いちご電車」 に改装されるというアナウンスがあったところでした)  


Posted by いちご電車 at 10:00Comments(0)2275F竈山駅と周辺